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雑記

【聖火リレー中止】聖火はどこからくるの?飛行機には乗れる?採火の場所や歴史、東京オリンピックの聖火リレーのスケジュール!

聖火
 

この聖火はどこからきて、どこへ行くのでしょうか。
平和の象徴で、大勢の人でリレーをして、開会式の会場へ運ぶ、というのは皆様ご存知かと思います。
では、火はどこで採火するのか、始まりはいつなのか、飛行機にどうやって乗るのか。歴史や東京2020オリンピックにおいての聖火リレーのスケジュールなどをご紹介します。

追記:聖火リレー中止(2020.3.25)
東京オリンピック2020の延期が確定しました。
これにより、2020年3月26日からスタートの予定だった聖火リレーも中止になりました。
詳細は下記に記載しましたので、気になる方は是非お読みください。

オリンピックの聖火とは

聖火とはギリシャのオリンピアで採火された火が、人から人へとリレーされて、開会式で聖火台に点火されるものです。
現在ではオリンピックではおなじみの儀礼となっております。

日本では「聖なる火」と呼びますが、IOC(国際オリンピック委員会)の公式用語では聖火は「Olympic flame(オリンピックフレイム)」です。
直訳すると「オリンピックの火」となります。
聖火リレーは英語で「torch relay(トーチリレー)」、日本語訳すると「たいまつりリレー」となり、聖なる火とはかけ離れた意味合いになります。

聖火の歴史

オリンピックの聖火が正式に導入されたのは1928年のアムステルダムオリンピックです。
また、聖火リレーが初めて導入された大会は1936年のベルリンオリンピックでした。
この時は7つの国を経由してドイツの首都であるベルリンに到達しました。

このベルリンオリンピックの時、政治を仕切っていたのはあの有名なヒトラー。
実は聖火リレーの始まりは、政治の為に行われたと言われています。

ドイツはこのトーチリレーを、わが国(ナチスドイツ)の威厳を世界に知らしめる完璧なイベントとして利用しました。
トーチリレーの模様はドイツ国内で全行程がラジオ中継されました。

またレニ・リーフェンシュタール監督にベルリン大会記録として全てを撮影させ、「オリンピア(民族の祭典・美の祭典)」は世界中に配信されました。

さらにベルリンオリンピックでの聖火リレーのルートは1939年に勃発した第2次世界大戦においてドイツ軍参謀本部の兵要地誌調査に悪用されています。
ナチス・ドイツ軍は聖火リレーの道を逆方向で侵略していきました。

今ではオリンピックは平和の祭典として世界中から注目を集めています。
始まりは残念ですが、今ではワクワクするような恒例行事となっています。

聖火の移動予定(TOCの場合)

聖火はどこからきて、どこまで行くでしょうか。
聖火は4カ月以上かけて、オリンピック会場にやってきます。
東京オリンピックにおいての聖火のスケジュールをざっくりとまとめてみました。

2020年3月12日(木) 「聖火採火式」 ギリシャ西部のオリンピア市にあるヘラ神殿跡で採火
2020年3月19日(木) 「聖火引継式」 ギリシャのアテネ市にあるパナシナイコスタジアムで東京2020組織委員会に引継ぎ、飛行機に乗る

2020年3月20日(金) 「聖火到着式」 宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に聖火が届く
2020年3月20日(金)~2020年3月25日(水) 復興の火として展示
2020年3月26日(木) 聖火リレースタート
2020年7月24日(金) 「東京オリンピック開会式」 東京都にあるオリンピックスタジアムにて聖火台に点火

聖火採火式とは

聖火採火式は聖火を採火する伝統的な儀式です。
聖火の炎は古代オリンピック発祥の地であるギリシャのオリンピア市にある「ヘラ神殿跡」で採火されます。
古代の衣装に身を包んだ巫女が凹面鏡で太陽光を集めて採火します。
式典のスケジュール表を見ると、採火は30分ほどで完了するようです。
採火した聖火は第一聖火ランナーに引き渡され、ギリシャ国内での聖火リレーがスタートします。
第一聖火ランナーはギリシャ人が努めます。
第一走者の走行後、最初に成果を繋ぐ第二聖火ランナーは、開催国から選出されます。

東京オリンピック2020大会では日本代表として、2004年のアテネオリンピックで金メダルを獲得した野口みずきさんが第二聖火ランナーとして走行します。
野口みずき選手が日本人の第一走者となります。

ギリシャ国内での聖火リレーのランナーはHOC(ギリシャオリンピック委員会)が選出するのですが、一部のランナーは開催国からの出場が可能となっているようです。
今回は第二走者と最終走者の前二人の選出を日本国から認められています。
その大役を務めるのが、柔道男子の野村忠宏さんとレスリング女子の霊長類最強女子である吉田沙保里さんです。
お二人ともアテネオリンピックで金メダルを獲得しており、ギリシャに縁のあるオリンピアンです。
ランナーは一人200mずつ走ります。

東京オリンピックの聖火採火式は2020年3月12日(木)、ギリシャ時間の正午です。。
日本時間では2020年3月12日の19時です。
式典は午前11時半に始まり、太陽光を集めて火を採り、12時に採火する予定です。
採火式当日が雨の場合、事前のリハーサルで採火した聖火を使用するそうです。

聖火引継式

聖火引継式とはHOC(ギリシャオリンピック委員会)から開催国のオリンピック組織委員会に聖火を引き継ぐための式典です。
聖火引継式は、ギリシャ側の文化パフォーマンスと開催国側の文化パフォーマンスが行われてお祝いをした後、ギリシャでの最終ランナーが入場、聖火皿に聖火が点火されます。
点火された聖火は聖火皿ごとランタンに格納され、開催国の代表者へ受け渡しされ、開催国に持ち帰ります。

東京2020オリンピックの開催国側の文化パフォーマンスの監督に就任したのは、EXILEのHIROさん(イグザエルのヒロさん)です。
10分間の文化パフォーマンスを担当します。
HIROさんは日本の子供たちのダンスレベルが世界トップレベルであるという事を実感しており、150人ほどの子供たちと日本の伝統文化と新しい文化を織り交ぜたパフォーマンスをしたいと意気込みを語っています。

東京2020オリンピックの聖火引継式は2020年3月19日(木)、ギリシャのアテネ市にあるパナシナイコスタジアムで開催されます。
この聖火引継式は一般公開されるため、だれでも見る事が出来ます。

火は飛行機で運べるのか

通常、飛行機に搭乗する時には火はもちろん、ライターすら機内に持ち込めません。
しかし、聖火は特別に運ぶことが出来ます。
聖火を灯したランタンを座席に固定して運搬するそうです。
今回の東京オリンピックでは「TOKYO 2020号(とうきょうニーゼロニーゼロ)」と名付けられた「ボーイング 787-8型機」を使用する聖火特別輸送機で聖火を輸送します。
この特別輸送機はANA(アナ)とJAL(ジャル)の共同輸送です。

輸送機には聖火ランナーのピクトグラムがデザインされ、その上には東京オリンピックのエンブレムを挟んでJALとANAのロゴマークが並びます。
また、垂直尾翼には東京2020オリンピック聖火リレーエンブレムが描かれています。
日本航空株式会社の代表取締役社長の赤坂祐二さんは「とても神聖な感じがするデザイン」とコメントしています。

この特別輸送機に乗ってギリシャから日本へ聖火を運んでくる役割を担うことになったのは、東京2020聖火リレー公式アンバサダーの野村忠宏さんと吉田沙保里さんの二人です。
二人は2004年のアテネオリンピック大会にて、男子柔道と女子レスリングの金メダリストで、ギリシャに縁のあるオリンピアンです。

このお二人はギリシャ国内で聖火ランナーを務めた後、引き続きこの重要な任務につくそうです。

2020年3月19日(木)にギリシャのアテネのスタジアムで行なわれる引継式の後、東京2020組織委員会の代表と一緒に「TOKYO 2020号」の聖火特別輸送機に搭乗し、翌日3月20日(金)に宮城県の航空自衛隊松島基地に降り立つ予定になっています。

日本国内の聖火リレーの概要

日本国内の聖火リレーは、2020年3月26日(木)~2020年7月24日(金)までの121日間をかけて日本全国47都道府県を巡ります。
およそ1万人が聖火ランナーとして参加する見込みです。

令和2年3月20日(金)に日本に到着した聖火は、宮城県松島氏の航空自衛隊松島基地行わられる聖火到着式の後、「復興の火」としてしばらく展示されます。
展示期間は2020年3月20日(金)~2020年3月25日(水)の6日間です。
展示場所は以下の通りです。

2020年3月20日(金) 宮城県石巻市 石巻南浜津波復興祈念公園
2020年3月21日(土) 宮城県仙台市 仙台駅東口エリア
2020年3月22日(日) 岩手県 三陸鉄道/SL銀河 宮古駅~釜石駅~花巻駅
2020年3月23日(月) 岩手県大船渡市 キャッセン大船渡エリア
2020年3月24日(火) 福島県福島市 福島駅東口駅前広場
2020年3月25日(水) 福島県いわき市 アクアマリンパーク

<日本全国47都道府県を回る>
日本での聖火リレーのスタートは2020年3月26日(木)。
福島県樽葉待ち・広野町「ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジ」からスタートします。

聖火は各都道府県を2~3日かけて走行していきます。
複数種目を実地する4県(埼玉・千葉・神奈川・静岡)と、東日本大震災の被災3県(岩手・宮城・福島)は3日、それ以外の39道府県は2日が設定されています。
最終の東京都には2020年7月10日(金)に入ります。
東京都だけは開催都市として15日を設定し、リレーしていきます。

ルート選定の考え方は以下の4つです。

・日本全国47都道府県を回り、できるだけ多くの人々が見に行くことができるルート
・安全かつ確実に聖火リレーが実施できる場所
・地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気づかせる場所
・聖火が通ることによって人々に新たな希望をもたらすことができる場所
       東京2020オリンピック公式ページより引用

日本全国を盛り上げるリレー!
地域の特色を生かすリレー!
誰もが参加できるリレー!
持続可能/安全かつ確実なリレー!

こんなリレーを目標に、東京五輪の聖火リレーは計画されています。

オリンピック・トーチ

オリンピックトーチとは、聖火リレーで使用される聖火を運ぶ筒です。
聖火ランナーはこれを持って走ります。

このオリンピックトーチは、オリンピック開催国の組織委員会に指名されたデザイナーが担当します。
東京2020の聖火リレートーチをデザインしたのは、吉岡徳仁さんです。
「人が感動するのには5分も必要ない、5感に訴えかけて多くの人を感動していただけるものをつくりたい」と制作の動機をコメントしています。

東京2020オリンピックトーチは「すべての人のためのトーチ」となっており、重さや握りの形状にも配慮。
年齢や性別を問わず、誰にとっても扱いやすい形状になっています。

・全長:710mm(71cm)
・本体重量:1.2kg(本体約1kg+燃料部200g)
・色;桜ゴールド
・主な素材:アルミニウム

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東京オリンピックまで あと一年になりましたね 東京都庁舎では 8月25日まで 聖火トーチを持って 記念写真が撮れます 待ち時間は殆んど 有りませんでした。 係りの人が撮影してくださるので 一人でも安心です。 オモチャのバットくらいの 大きさでした。 中が空洞になっていて 軽く作られている 上から見ると桜のデザイン #東京都庁 #東京都庁舎 #オリンピックトーチ #聖火トーチ #東京オリンピック2020 #tokyo #olympic #tokyoolympic #tokyoolympic2020 #2020tokyoolympic #tokyoolympicgames #東京都庁舎2階 #第一都庁舎#東京都庁第一庁舎

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東京2020オリンピックトーチは、日本人になじみ深い花「桜」をモチーフにしています。
2020年3月、桜の季節の訪れとともに、聖火リレーがスタートします。
伝統的な形である、桜紋。
この形を新幹線の製造に使われているアルミ押出成形という製造技術を用いて作っています。
つなぎ目のないひとつなぎのトーチは、日本の伝統と現代技術の融合によって生み出されました。

さらに復興への思いを込めて、オリンピックトーチの素材の一部に東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ検察廃材を再利用しています。
再利用アルミの含有率は約30%です。

トーチは聖火の炎の形もデザインします。
モチーフとなっている桜の花びらから生み出された5つの炎はトーチの中央でひとつになり、より大きな輝きで希望の道を照らします。
季節や気候、時間や地域などで大きく変化する日本の環境の中で、美しく力強い炎をともし続ける設計となっています。

東京2020の聖火は「復興の火」

東京2020聖火リレーのコンセプトは「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」です。
支えあい、認め合い、高めあう心でつなぐ聖火の光が新しい時代の日の出となって、人々に希望の道を照らしだす、という思いが込められています。

さらに今回の東京オリンピックは、東日本大震災から10年目ということで、復興オリンピックとしています。
このことから、復興に力を尽くしている被災地の方々に、先立って聖火を見ていただくため、ギリシャで採火した聖火をリレーの前に東北に展示することになっています。

オリンピック延期による聖火の中止について

オリンピック2020の中止が決定しました。
これにより、聖火リレーも中止が決まりました。

聖火リレーは今回のコロナウイルス感染症の騒動の中、予定されていたイベントなどを変更して、なんとか福島までたどり着いていました。

採火式はが無観客になったり、第二走者の野口みずき選手が入国できず、急遽ギリシャに住む井本直歩子(いもとなおこ)さんが代役を務めました。
井本さんは1996年のアトランタ大会に日本代表で出場している元競泳選手で、現在はギリシャで難民の教育支援に携わっています。

また、予定では森喜朗会長や吉田沙保里さん達も現地入りする予定でしたが、感染拡大が深刻化しているため全て中止となりました。
また当初は吉田沙保里さんと野村忠宏さんがアテネでの引継ぎ式で聖火を受け取る予定でしたが、日本に到着したチャーター機からお二人が運び出すというようなスタイルに変更になりました。

2020年3月26日に福島からする予定だった聖火リレーは中止に。
紆余曲折を乗り越えて日本へと届いている聖火の取り扱いについては、当面の間は福島県に置く事を明らかにしました。
保管場所などはまだ決まっていません。
せっかくなので、たくさんの人が聖火を拝めたらいいですね。

来年の開催時、また新たに採火するのか?この聖火をしようするのか?
など、まだまだ謎も多いですが、わかり次第また記載します。

およそ1万人の聖火ランナーと、全国各地を121日間かけて回るルートについては、基本的に維持することも発表されました。
退会延期に合わせて新たな日程を定める事となりますが、聖火リレーの応援を楽しみにしていた人は首を長くしてわくわく来年を待ちましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
今まではなんとなく聖火リレーを見ていましたが、オリンピックが始まるかなり前から聖火の旅は始まっているだなという事が改めてわかりました。
東京オリンピックでは、10000人ほどの人が聖火リレーに参加するそうなので、自宅の近くを通る時には是非応援したいですね。

オリンピック延期というハプニングはありますが、力を合わせて大会が熱く盛り上がってくれたらいいなと願っています。
コロナに負けず、熱い戦いを応援できたらいいですね!

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