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雑記

紙幣の偽造防止技術がすごい!キャッシュレスが進んでも日本の技術が光る現金

偽造防止技術
 

キャッシュレスが進み、現金を使う機会が減ってきました。
それでもお金は必要ですよね。
お金の種類や特徴、寿命や偽造防止技術などについて、まとめてみました。

お金とは?

お金には3つの特徴があります。
・様々なものと交換できること
・様々な人が誰でも使う事ができる
・使いたい時まで貯めておける

ただの紙切れですが、みんなが価値を認めたら「お金」となります。

元々は物々交換だった

大昔は、物々交換でやりとりを行っていました。
自分は魚を持っている。
肉が食べたいから、魚と肉を交換してくれる人を探しに行く。

とてつもなく非効率ですよね。

とりあえずみんなが欲しがるものに交換しておけばいつでも交換できる!

日本では、最初はお米が使われました。
その頃は稲の事を「ネ」と呼んでいたそう。
それが今でいう値段の「ネ」になったと言われています。
こんなところに語源があるんですね。

また、稲だけでなく布も使われていました。
とりあえず自分の持っているものを稲か布にかえておくと、欲しいものを買いやすいということになり、モノとモノの仲立ちが生まれました。

中国では「子安貝」という珍しい貝殻が選ばれました。
とてもきれいでみんなが欲しがったそうです。
漢字でお金に関する文字には「貝」という字が入っているのはここが由来です。
「貨幣」「貧乏」「購買」など、貝だらけですね。

ローマでは「塩」が使用されていました。

それぞれの国でいろいろなものが使われましたが、どこの国も「金」や「銀」に落ち着きました。
理由として、以下の3つがあげられます
・すぐに手に入らない
・そこらへんに転がってない
・簡単に溶かして固める事ができる

金や銀はお金の価値としては問題ないのですが、取引が大きくなると持ち運ぶのが大変です。
そこで紙幣や硬貨が生まれました。

貨幣の種類

2019年8月現在、使用されている貨幣の種類です。

<一万円券>
寸法 76×160㎜
表面の肖像 福沢諭吉
裏面の図柄 鳳凰像(平等院)
発行開始日 2004年(平成16年)11月1日

<五千円券>
寸法 76×156㎜
表面の肖像 樋口一葉
裏面の図柄 燕子花図(尾形光琳)
発行開始日 2004年(平成16年)11月1日

<二千円券>
寸法 76×154㎜
表面の図柄 守礼門
裏面の図柄 源氏物語絵巻 紫式部日記絵巻
発行開始日 2000年(平成12年)7月19日

<千円券>
寸法 76×150㎜
表面の肖像 野口英世
裏面の図柄 富士山と桜
発行開始日 2004年(平成16年)11月1日

<500円ニッケル黄銅貨幣>

素材 銅72%・亜鉛20%・ニッケル8%
直径:26.5㎜  量目:7.0g
縁刻(ギザ):ななめギザあり
発行開始日:2000年(平成12年)
表面の図柄 桐
裏面の図柄 竹・橘

<100円白銅貨幣>
素材 銅75%・ニッケル25%
直径:22.6㎜  量目:4.8g
縁刻(ギザ):ギザあり
発行開始日:1967年(昭和42年)
表面の図柄 桜
裏面の図柄 なし(文字のみ)

<50円白銅貨幣>
素材 銅75%・ニッケル25%
直径:21.0㎜  量目:4.0g
縁刻(ギザ):ギザあり
発行開始日:1967年(昭和42年)
表面の図柄 菊
裏面の図柄 なし(文字のみ)

<10円青銅貨幣>

素材 銅95%・亜鉛3~4%・錫(すず):1~2%
直径:23.5㎜  量目:4.5g
縁刻(ギザ):ギザなし
発行開始日:1959年(昭和34年)
表面の図柄 平等院鳳凰堂・唐草
裏面の図柄 常盤木

<5円黄銅貨幣>
素材 銅60~70%・亜鉛30~40%
直径:22.0㎜  量目:3.75g
縁刻(ギザ):ギザなし
発行開始日:1959年(昭和34年)
表面の図柄 稲穂・歯車・水
裏面の図柄 双葉

<1円アルミニウム貨幣>
素材 アルミニウム100%
直径:20.0㎜  量目:1.0g
縁刻(ギザ):ギザなし
発行開始日:1955年(昭和30年)
表面の図柄 若木
裏面の図柄 なし(文字のみ)

お札の寿命

東京都北区にある国立印刷局東京工場では、お札を印刷している様子が窓越しに見れます。
このような印刷工場は神奈川・静岡・滋賀など全国に6か所あります。

日本のお札の寿命は1万円札が4~5年くらい、1000円札や5000円札は1~2年くらいだそう。
意外と短いんだなと思いましたが、紙切れが毎日誰かに使われていると思えばそんなものなのでしょうか。

各工場あわせて、年間30憶枚のお札を印刷しています。

紙幣が偽造されにくい仕組み

日本の紙幣は世界で最も偽造されにくいものだと言われています。
お札は偽装されないよう、いくつもの仕組みがあります。
紙やインキも独自に作っています。
裏表合わせて20~22色も使われているため、偽造されにくくなっています。

<すき入れ>
紙の厚さを変える偽造防止技術で、「すかし」とも言われます。
日本のすかしは、白すかしと黒すかしを組み合わせており、濃淡の差を美しく描く事ができます。

<パールインキ>
お札を傾ける事により、お札の左右両端の中央部にピンク色の光沢が見えます。

<特殊発行インキ>
紫外線をあてると印章部分や裏面の「NIPPON」の文字が光るように特殊なインキが使用されています。

<ホログラム>
角度を変えると模様が変わって見えます。
額面文字・日本銀行の「日」の文字をデザイン化したもの・桜の画像のいずれかが見えるようになっています。

<マイクロ文字>
虫眼鏡で見ないとわからないような小さな文字のこと。
カラフルな草花の模様や幾何学模様を拡大してみると、「NIPPONGINKO」とたくさん書かれているはず。
小さすぎてコピーやスキャナーでは見えないそうです。

<潜像模様>
お札を傾けると表面には額面文字「10000」、裏面には「NIPPON」の文字が浮かび上がって見えます。

<深凹版印刷>
額面と肖像の図は印肉(印肉)が盛り上がって印刷されています。

<識別マーク>
目の不自由な人でも認識できるよう、深凹版印刷により触るとザラザラしています。

硬貨の寿命

硬貨は紙幣よりも頑丈にできており、傷がつきにくい金属であるため、寿命がかなり長いです。
30年ほど経つと摩耗したり汚れが目立ちますが、問題なく使用できます。

日本銀行に戻ってきた時に損傷の激しいものは造幣局に戻され、再び貨幣の材料となります。

<まとめ>

普通に生活しているとあまり活躍の場がない現金ですが、とても精密につくられている素晴らしいものだという事がわかりました。
たまには日本の技術の詰まった紙幣や硬貨をじっくり眺めてみるのもいいですね。

番外編:キャッシュレスと現金

キャッシュレス化が進み、現金を使用する場面が少なくなっています。
友達と割り勘をするにも、スマホのボタン一つで出来るなんて、便利ですよね。
現金を持たなくていい、荷物が少なくなるというメリットがとても魅力です。
また、全てにおいて記録が残るので、管理もしやすいです。

しかし、記録が残るというのは自由度で言えばどうなんでしょう?
いつ、だれが、どこで、何を、どれだけ買ったのか。
キャッシュレス決済だと全部が記録に残ります。
過剰な管理という気もします。
妻にバレずにおかしを買いたい時もありますよね…

自分にぴったりのクーポン券が発見されると嬉しいですが、全部お店に筒抜けだ…とも思いますよね。
それでなにか被害にあうわけではないので、上手に付き合っていくといいのかなと思います。

なにより、キャッシュレス決済をすると、ポイントがついたり還元されたりすることが多いです!
これは主婦にとってはとっても魅力!
たくさんの種類のキャッシュレスを使うのではなく、一本化してしまえば、家計管理も一目瞭然。

怪しいと手を出さないのではなく、進化している文明と上手に付き合っていけたらいいなと思います。