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育児

無痛分娩の費用やスケジュールを経験者が語る!迷走神経反射の不安は解消できる?!麻酔の方法や痛みも気になる!

無痛分娩 迷走神経反射
 

無痛分娩をするかしないか、妊婦さんは一度は考えるのではないでしょうか。
費用はどのくらいなのか、全く痛みがないのか、どんなスケジュールなのか、どうやって麻酔するのか。
病院によってやり方は違うと思うので私の体験記になってしまいますが、私は迷走神経反射に悩んでいたのもあり、無痛分娩にして良かったと思っています。

口コミというと言葉が違う気もしますが、経験者の実感として是非参考にしてもらえればと思います。

無痛分娩のメリット・デメリット

<無痛分娩のメリット>
・お産の痛みが緩和されること、これにより母体の疲労が少なくて済む
・呼吸が安定していることにより、酸素を十分に取り入れることができる
・緊急帝王切開になった場合、すぐに全身麻酔に切り替える事ができる

<無痛分娩のデメリット>
・麻酔の安全性は100%ではない
・費用が高い
・麻酔科医の先生が不在時に陣痛が来た場合、普通分娩になる

メリットデメリットありますが、私は無痛分娩をお勧めします。

迷走神経反射がとにかく不安だった

私が無痛分娩を選んだ理由は「血管迷走神経反射」という症状がよく起こるからでした。
てんかんと似た症状なので、脳波やホルダー検査も行い異常なしの為、この診断になりました。

迷走神経反射とは、過度のストレスや強い痛み、恐怖心などが原因で末梢神経が拡張して血圧が低下するため、脳に十分な血液が送れなくなり失神するもの。
注射や採血の後や、激しい腹痛の後など、普段の生活の様々な場面で起こる可能性があります。

血管迷走神経反射は立った状態と座った状態で起こります。
横になった状態では起こりません。
血の気がひく、冷や汗が出る、耳が遠くなる、目の前が暗くなる、吐き気などの前兆がを感じたら、可能であればすぐ横になる。
無理ならその場にしゃがむ、または下半身に力を入れることで意識が飛ぶことを予防出来る事があります。

迷走神経反射を防ぐためには、パソコンを控え、ストレスを減らし、睡眠をしっかりとってください、飲酒も控えるように、とのことです。
これ、結構むずかしいですよねー。

普段からなるべく疲れを溜めないように生活するように毎日心がけました。
早寝早起き、飲み会も付き合いの一杯だけ飲んで、後は黒ウーロン茶で。
生理中は生理痛で失神する確率が高かったため、とくに気を付けてました。

心掛けていても腹痛で年に2~3回トイレで失神していたため、出産に耐えられるのかどうか、全く自信がありませんでした。
お医者様にはその頻度なら心配いらないと思うし、出産の痛みはまた別だから大丈夫だよと言われました。
しかし、不安を抱えたまま出産を迎えるのはどうしても嫌だったので、無痛分娩にすることにしました。

出産や陣痛だけでなく、妊娠中もなにかしらの痛みで意識が飛んでしまったらどうしようと不安でしたが、私は妊娠期間中から出産まで、一度も迷走神経反射が起こる事はなかったです。
詳しくはわかりませんが、痛みの種類が違うという先生のお言葉通りだったのかもしれません。

麻酔の方法

硬膜外麻酔をします。
これは背骨と背骨の間に針を刺し、硬膜外腔に細い管を入れる麻酔です。
あぐらをかいた状態で体をエビのように丸くして処置を受けます。
先生の腕もあるのかもしれませんが、これは全く痛くなかったです。
緊張していると痛みがあるようなので、リラックスしてその時を待ちましょう。

管が入ったら針は抜き、管が抜けないようにしっかりとテープで固定されます。
麻酔はその管から入っていきます。

お産の状況にもよりますが、この管は2~3日つけてることもあります。
私はテープの部分がガッツリかぶれてしまい、入院中痒くて痒くて大変でした…
肌が弱い方はかゆみ止めの薬を出してもらうか、持参して医師に確認してから塗るといいと思います。

麻酔は麻酔科医の先生が少しずつ効果をみながら足していきます。
麻酔が効きすぎてしまうと感覚がゼロになり、陣痛の波もわからなくなってしまうため、何度も何度も確認して調節していきます。
効果の確認には、保冷材を使用します。

肋骨の下のあたりから冷たさを感じなくなり、太もものあたりまで冷たさの感覚がなくなります。
立つことはできませんが、足は動くので、いきむときに踏ん張る事はできます。
麻酔を入れてからは陣痛の痛みはほとんど感じません。
痛みはありませんが、陣痛の波がきていることはわかり、いきみたくなる感覚だけはハッキリとありました。

この麻酔は、もし分娩途中に緊急帝王切開になった場合、すぐに全身麻酔に切り替える事が出来ます。

無痛分娩の費用は?

無痛分娩の費用は、普通分娩+10万~15万程度が平均的のようです。
初産婦なのか、または2人目も同じ病院で産むのかによっても値段が変わるみたいですね。

私がお世話になった病院は自然分娩でも60万程度かかる産院でした。
そのかわり至れり尽くせり。
着替えは使いたい放題、ご飯もとっても美味しいなど、とっても快適な入院生活でした。

私は無痛分娩に加えて、子宮口が開かなかった為に入院が1日延びました。
結果、70万かかりました。

高い!!

出産助成金の42万。
吸引分娩したので保険がおりて8万円。
よって、20万円ほどの差額分を支払いました。

無痛分娩の予約は早くとった方がいいよ!

無痛分娩の予約の仕方は病院によって違います。
出産が近づいてバースプランを考える時にどうするか決める病院もあるようですが、出産の予約を取る時に無痛分娩の予約も一緒にとらないといけない病院もあります。

場所にもよりますが、ギリギリになると無痛分娩の予約どころか、出産の予約も取れない病院もあります。
20週までにどっかいい所探そう♪
なんて思ってたら、すごい遠い所しか空いてないなんて事になりかねません。

ちょっと極端な話になってしまいましたが、無痛分娩の予約はもっと狭き門となります。
妊娠がわかった瞬間、無痛分娩の予約をするくらいの勢いでいた方がいいと思います。

無痛分娩で痛かった事

無痛分娩って本当に痛くないの?とよく聞かれました。
私の場合、分娩自体は痛みゼロでした。
出産後の後処理(胎盤を出したりする)や会陰切開の縫合も痛くないです。

しかし、出産の為の入院中、麻酔をするまでは痛い事があります。

それは、前処置です。
あの有名な、バルーンとラミナリアです。

前処置とは、まだ開ききっていない子宮口を広げる処置です。
陣痛や破水から出産が始まる場合は自然に子宮口が広がる事が多いようですが、無痛分娩など計画分娩を行う場合は、まだ身体が出産の準備が出来ていない事がほとんどです。

出産するために、子宮口は10センチ開く必要があります。
10センチ開かないと、いきむ許可がおりません。

病院によるかもしれませんが、私の病院は子宮口が3センチ開けば陣痛促進剤をいれてお産を進めるという流れでした。
血圧があがってしまい38週に入ったところで急遽入院となった私の子宮口は、まだ1センチしか開いてませんでした。

これを一晩かけて、じわじわと広げていくのです。

ラミナリアかバルーンかは先生がチョイスしますが、基本的にはどちらか1個だけです。
しかし、私は子宮口の開きが悪かったため、両方とも体験しました。

痛さの感じ方も人それぞれ。
全然大丈夫だったという方もネットで見かけましたが、私はダメでした。
もー、死ぬほど痛かったです。
入れるのも痛ければ、抜く時も痛い!

<バルーン処置>
バルーン処置とは、子宮口を開かせる為の医療器具で、その名の通り風船のような形をしています。
しぼんだバルーンを子宮の入口にセットし、中に滅菌水をいれて膨らませます。
子宮口が十分に開くと自然と外れる、という仕組みです。

バルーンを挿入して、膨らませて、抜けたらOK!
原理としてはすごく簡単な事なのですが、ほんとに痛かった…
入れる時も抜く時も、力んでしまうと痛みが強く出るようです。

バルーンを装着したことにより違和感と前駆陣痛のような腹痛におそわれ、夜はなかなか眠れませんでした。
バルーン装着時はトイレにいけないので、導尿になります。
初めての体験でしたが、ツーンとした痛みがあるだけで、あとは違和感程度で乗り切れました。

私は子宮口が思うように開かなかったため、翌朝風船が抜けず。
翌朝抜いてもらいましたが、痛くて痛くて朝からぐったりでした。

<ラミナリア>
ラミナリアとは、子宮頸管を広げる際に使用する、5センチ前後の硬い棒状のものです。
天然の昆布の茎根部で、体内の水分を吸収し2~3倍に膨らむ事により、子宮頸管を広げます。

出産の前日に入れて一晩過ごす事により、、ラミナリアが膨らんで子宮口を開いてくれているという、こちらもなんとも原始的な前処置です。
ラミナリアは個人の状態によって使用する本数が変わってきます。
私は15本いれました。
ネットでは20本いれたという強者もいました…
これもかなり痛いそうですが、私は前日のバルーン挿入時に痛くて大騒ぎし、お医者様にご迷惑をおかけしてしまったため、麻酔をいれて処置してくれることになりました。
お金は余分にかかりましたが、これはかなり助かりました。

ラミナリア挿入後はそれほど違和感もなく夜を過ごせました。
ラミナリアの場合は自分でトイレにいけます。
これは地味に嬉しかったです。

一晩過ごし翌朝、膨らんだラミナリアを抜きます。
抜く時は麻酔は効いてませんでした。
どんだけ深呼吸してリラックスして無になっても、痛いものは痛い!激痛!!

体内に残っててはいけないので、1本ずつ抜いていき、数を数えて終了となります。
ここで私に起こった事件をひとつ。

医師  1本足りない?あれ??でも入ってないなーあれれー??
助産師 先生!15本ありますよ!

もーほんとに辞めてほしかったです。(笑)
今となっては笑い話ですが、その時は魂が抜けてたような気がします。

文字に起こすとあまり伝わらないのですが、一個一個の処置がほんとに痛い!
入れる時も抜く時も痛いのですが、処置の後にダメ押しで入れられる止血のガーゼが痛いんですよ…
「はーい終わりだよー頑張ったねー」
って言われて安心させてからガーゼを入れるなんて、詐欺だと思います!!(笑)
処置をする際は、分娩台から降りるまで、決して気を抜かないことをお勧めします。

産後の回復について

無痛分娩の麻酔をすると、産後4~5時間は立てません。
麻酔が切れてきた頃に、一人でトイレに行ける事を看護師さんに確認してもらい、OKが出たら自由に歩けるようになります。

入院中は痛み止めを飲んでいたので、後陣痛も軽い生理痛程度でした。
おまたの痛みは、おそらく自然分娩の方と変わりません。
痛いです。円座クッションは必須です。

母子同室だったので、体力の消耗が半端なかったです。
無痛分娩でなく、出産でもっと疲れ切っていたら、本当にしんどかったと思います。
寝不足に産後ブルー、母乳の悩みなどを抱えつつ、ご飯とおやつはもりもり食べ、シャワーも毎日浴び、病院内のコンビニにも何度か出没しました。
わりかし元気な産後生活を送れたのは、無痛分娩のおかげだと思います。

無痛分娩のスケジュール

最後に、私の出産スケジュールをお話しします。
病院によってやり方は異なると思いますし、私は予定日に生まれなかったのであまり参考にならないかもしれませんが、こんな感じかーと思っていただければと思います。

<入院日を決める>
私の病院では、無痛分娩を行う場合は計画分娩です。
臨月に入り、週に1回の検診で子宮口の開きなどを確認し、入院日を決めます。
もし入院日以外の日に破水、もしくは陣痛が始まってしまった場合、
麻酔の先生がいれば無痛分娩できますが、不在の場合は自然分娩です。

子宮口はまだ1センチしか開いていなかったのですが、血圧が上がってきてしまい、翌日入院が決まりました。
子宮口が開いてこないとお産が進められないので、子宮口を開く処置をする可能性が高いという説明を受けました。
そんなに痛くないよーって言ってたなぁ…

入院の説明も受けて、ドキドキしながら帰宅!
赤ちゃんに会えるという嬉しさ、未知のお産という恐怖、ママになれるかという不安など、いろんな感情が沸いてきて、なんとも言えない気分でした。
妊娠糖尿病の食事制限ストレスから解放されると思ったら、すごくホッとしたのは覚えています。

<入院1日目 ー予定日前日、前処置などをするー>
昼食をとってから、お昼過ぎに入院しました。
予定通りにいけは、2日目の夕方に出産予定です。

13:00 入院
14:00 分娩監視装置をセット・点滴セット
15:00 シャワーを浴びる
16:00 内診 子宮口を広げるため、バルーンを入れる
19:00 夕食
22:00 消灯

以上、入院1日目の流れです。

空いてる時間が多いように見えますが、定期的に分娩監視装置をセットして赤ちゃんの心拍や陣痛の様子を確認するので、基本的にはベッドから動けません。

明日の朝には子宮口が3センチ開いてないと促進剤が投与出来ないとのことで、バルーンをいれました。
バルーンの痛みについては上記をお読みください…

バルーンを入れると、おしっこができません。
トイレに行きたいときはナースコールを押して導尿してもらいます。
こんな事で忙しい看護師さんを読んでいいのか…?と思いつつ、
尿意には勝てず、何度かお願いしました。
初めてだったので違和感だらけで、少し痛かったです。

バルーンを入れたことによる違和感はあったものの、痛みで眠れないということはありませんでした。
夜な夜な、「バルーン 抜く時 痛くない方法」と検索しまくってました。(笑)

<入院2日目 -出産予定日、お産進まずー>
出産予定日ですが、お産がうまく進まず。
産むのは明日になりました。

6:00 起床
7:00 バルーンを抜く 激痛
7:30 子宮口の開きが悪いので、大きいバルーンを入れる
8:30 促進剤開始
11:00 出産予定日の変更が決定。バルーン撤去。
午後に麻酔を入れてから、改めて子宮口を広げる処置をする事も決定。
14:00 麻酔を入れるための管を背中に入れる
14:30 麻酔開始
15:00 ラミナリアを15本入れる
18:00 夕食
22:00 消灯

以上、入院2日目の流れです

ラミナリアの恐怖については、上記をお読みください…

麻酔をしてもらってラミナリアを挿入してもらいました。
夜中、謎の便意に何度も襲われ、トイレに行くも何も出ず。
おそらく、便意ではなく赤ちゃんだったんでしょうね。
便秘気味で3日も出てなかったので、分娩中に出てしまうのではないかと心配で…
ラミナリアの痛みもそんなになかったので、もっとちゃんと寝とけばよかった…

入院3日目 -無事出産ー
6:00 起床
7:00 ラミナリアを抜く 激痛
8:30 促進剤投与開始
9:30 麻酔スタート
10:30 人工破水させる
13:00 1時間ほど寝る
14:00 子宮口がいまいちのため、内診グリグリ
15:00 助産師さんが準備を始める
16:30 出産

以上、入院3日目の出産までの流れです。

出産当日に顔を歪めるほどの痛みがあったのは、ラミナリアを抜くときだけです。
陣痛が5分間隔になり、痛くなってきた所で麻酔を入れてくれたので、叫ぶことはなかったです。
子宮口を開かせる為の内診グリグリも、間隔があるだけで全く痛みはなし。
内臓をグリグリされているので、麻酔なしだと相当痛いそうです…
麻酔してるのをいいことに、思い切りグリグリされたみたいです。

痛みはないですが、陣痛の波はわかります。
いきみたくなる間隔もあったので、助産師さんに呼吸法を教わって実践してました。
いきみを我慢するだけで結構体力を使いました。
これに陣痛が加わったら…うん、やっぱお母さんってすごい。

無痛分娩の人は、最終的にいきむ時の力が弱くなってしまうことがあるそうです。
その場合、いきむと同時にお腹を押されます。
聞いてはいましたが、あまりの衝撃にビックリして、陣痛の波を1回無駄にした気がします。

産まれた時は感動しましたが、感動と同じくらい、ほんとに赤ちゃん入ってたんだ…という驚きでしばらく声が出ませんでした。

産声を聞いたあとすぐに、頭の中にドラクエのファンファーレが流れてきました。
パパスのやつです、ドラゴンクエスト5です。
無痛分娩のおかげで、そのくらい余裕のあるお産をする事ができたようです。

お気づきかと思いますが、陣痛の最中にお昼寝タイムを挟むことができました。
なんだかすごーく眠たくなってしまい、助産師さんに眠いと伝えたら仮眠出来ました。
無痛分娩おそるべし。

まとめ

いかがでしょうか。
産後の回復や出産の時のゆるやかな時間の多さを考えたら、無痛分娩はとてもお勧めです。
病院によっては無痛分娩だけど陣痛が耐え切れなくなってから麻酔をする所もあるようなので、よく確認してから予約をするといいと思います。

痛みを感じないとダメだとか言う人がいるみたいですが、そんな根性論は間違ってると私は思います。
出産後は嫌というほどしんどい新生児のお世話が待っています。
少しでも体力を温存できるなら、それにこしたことはありません。
誰になんと言われようと、自分の意志を貫いて、素敵な出産をしてくださいね。

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